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アニメ「荒ぶる季節の乙女どもよ。」の色彩について

 2019夏アニメ「荒ぶる季節の乙女どもよ。」第1話見ました。

 「荒ぶる季節の乙女どもよ。」こと荒乙は文芸部に所属する女子高生たちが"性"に振り回され悩み葛藤していく姿を描く作品。

 最近のアニメ第1話はアバンから入ることが多いような気がしますが、荒乙はOPから始まります。

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 OPの一コマである主人公たちが集う文芸部部室前のカット。部室のドアには「純潔」と書かれた紙が貼られているが、そこには光の影が入っていて奥はピンク色に彩られている。荒乙は「性」をテーマにしている作品。性をピンク色で表現し、文芸部たちの性に対する無知や拒絶感を影で表現。その奥に性の世界が広がっていると言わんばかりのピンク色の色彩美はドキッとした。

 上記カットは第1話の中でも登場します。

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 配色を変えるとここまで雰囲気が変わるものかと思いますが、こちらは至って普通の風景。こう見るとOPの純潔ドア前の影の演出が意図的であるかが良くわかる。

 第1話ラストで和紗が泉くんのアレを見てしまった瞬間から和紗の目に映る景色はいつもの風景ではなく、ピンク色に染まっているのかもしれないと考えるとOP映像の色彩がさらにエモいなと感じます。

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 続いて第1話本編のカット。

 荒乙の色彩は淡い色合いが中心で、主張しすぎない色が特徴的。それに加えてこのカットは窓から差し込む光によってさらに白さに磨きがかかっていてとくに印象的(台詞もね)。

 文芸部の部室前にある「純潔」の文字ごとく清らかな雰囲気を前面に押し出しながら文芸部みんなが一瞬固まってしまうあの台詞を淡々と言い放つ姿は見ているこっちも固まってしまう。

 原作漫画の方も表紙を見る限り淡い色使い。濃くない色を使うことによってふわふわした雰囲気を出しつつ、性に振り回され地に足がついていない雰囲気も感じさせる。

 これだけ見るとなんだ爽やかな雰囲気が漂うきれいな作品なんだなと思うかもしれないが、第1話ラストの展開では主人公の目に映る数々の看板類は夜に映えるようカラフルな配色となっていて、主人公たちと性に対する対極性を感じた。

 女子高生たちの性の話。主人公たちは性に彩られていくのだろうか。2話以降も楽しみです。

 

荒ぶる季節の乙女どもよ。はdアニメストアで視聴可能です。

©岡田麿里・絵本奈央・講談社/荒乙製作委員会

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